中東関連をとりあえず3冊ほど

中東に行ってみたいなーということで事前知識を仕入れ始めました。


とりあえず3冊ほど読んでみて、痛感したのは自分はどんだけ世界のことを知らないんだと。たとえばで言うと、イスラエルがイギリスの2枚舌で突然あそこに建国されたというのはぼんやり知っていたけど、実際どうやって土地を手に入れたかというと、「先住の人からユダヤ人がお金を払って買った」。そんなん初めて聞いたよ。

ほかにも中東って石油が出るしドバイとか最近景気のいい話を聞くから生活水準もおしなべて高めなんだろうなーと思っていたら、貧富の差が激しくてそれがイスラム過激派を生む原因の一つでもある、とかいろいろ。自分が「知っている」と感じているイメージがいかにいい加減かということがよく分かった。


そんな無知ぶりはさておき、こうして中東エリアの歴史に触れてみると、欧米列強の傍若無人ぶりが際だつ。多分に欧米よりな日本においてはこの辺の情報というのは手に入れようとしない限りはあまり手に入らないのはさもありなんということで、ちょっとバランスをとった方が良いかな、と今更ながらに思った。今までイギリスってすごく好きな国だったけど、その評価もガタ落ちですよ。


中東 迷走の百年史 (新潮新書)

中東 迷走の百年史 (新潮新書)

地域別にまんべんなく、近現代の流れの重要なところをかいつまんで解説してくれる、入門には最適と思った一冊。「現代の中東を理解するための5つのポイント」とかまじためになるわー。


イスラームと国際政治―歴史から読む (岩波新書)

イスラームと国際政治―歴史から読む (岩波新書)

中東の本というかイスラームの本。なのでその起源からちょっと詳しく解説してくれる。「中東 迷走の百年史」は現在の中東情勢の理解に直結する内容ですが、こちらはそこからは一歩引いた感じでまあ下地作りという感じでしょうか。ただしパレスチナ問題あたりは多少多めにページを割いてあってうれしい。


イスラームの世界地図 (文春新書)

イスラームの世界地図 (文春新書)

中東はさておき、アメリカ、アジア、アフリカでのイスラム勢力ってどんな感じ?や一口にイスラム教徒と言っても過激派も穏健派も保守も革新もいろいろいますよ、な本。事実の解説というよりは、学然としたアカデミックなかおりが感じられて正直内容があまり頭に入らなかった。